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ヤマヒゲナガケンミジンコ7 [学名 : Acanthodiaptomus pacificus]

体長:1.3-1.6mm 性別:オス

長く伸びた第一触角は左右対称でない。膨らんだ右側(写真では左になってる。理由はこの種類は仰向けに泳ぐからである。)の部分は折れ曲がるようになっていて、メスを掴まえる時にパッとこの触角で掴まえるのである。
カイアシ類は交尾をする時にオスがメスを捕まえて、メスの腹部にある受精嚢に精子の入った精嚢をくっつける。
これはコンドーム状の形をしていてメスの受精嚢にくっつくところにカップリングデバイスというものがあって、それが同じ種のメスにしか合わないように出来ている。従って交尾した直後のメスは、この精嚢をぶら下げているのですぐに判る。
カイアシ類は12回の変態脱皮をして生態となる。6回目まではノープリウス幼生と呼び、7回から11回までをコペポディッド幼生と呼ぶ。12回目が成体となる。
詳しくは知らないが、ヒマラヤのヤラ氷河にいるヒョウガソコミジンコでは11回目の脱皮した後にオスにつかまっているそうだ。
北太平洋に棲むカイアシ類も11回目の脱皮の後交尾して12回目に脱皮した時には受精卵を持っているそうである。